公開日 2021年07月22日(Thu)
世界遺産観光ガイドボランティアについて,昨年度から参加していますが,今回は自分たちで,担当の旧集成館にフィールドワークに参加しました。2年生を中心に13人で参加しました。
昨年度に引き続き,仙巌園の学芸員の岩川拓夫さんに解説をお願いしました。
生徒はメモを取りながら熱心に聞いていました。
反射炉前では,通気口の説明がありました。鉄を溶かすのに1500度以上の高温を作り出さないといけないので,湿気があると高温が出せないので,通気の仕組みがあるとの話でした。
旧機械工場の前で説明です。この中には船や紡績機械等の部品を作っていたとの話でした。生徒たちは,ここでもメモを取り,質問をしていました。
最後に道路を渡って,旧鹿児島紡績工場技師館(異人館)の見学です。ここにいたるまでの道路や,ジョイフル,コンビニ,スターバックスが建っている辺りも,工場跡地で,世界遺産の範囲ということです。
異人館の中です。ガラス窓は当時のガラスで,中の気泡は当時の空気を蓄えているとか。またこの建物は鹿児島の人々がヨーロッパ風をまねて作ったもので,ところどころ奇妙なところがあるとの話です。例えば,日本家屋のふすまの取っ手の高さに,ドアノブがあってとても低かったり,ドアの構造が分からず,あとで削ったりした部分があったりします。生徒たちはとても驚いていました。
最後に,鹿児島紡績所跡地で記念撮影。日本の紡績工場が鹿児島から始まった記念の場所です。
今後は夏休み期間中に,それぞれ自分たちのパートで,テーマを設定して,観光ガイドを作っていきます。9月に完成させ,パンフレットを作成し,10月と11月に吉野である祭りの際に,ガイドを披露することになります。