公開日 2021年09月13日(Mon)
本校生徒がいつも使うバス路線で,鹿児島市内方面から、バスで皷川・吉野方面へ上っていくと、一つ目のカーブを過ぎた道路右側に、赤い屋根のほこらが目に付き、そばに地蔵菩薩が見えます。
江戸後期の地誌『三国名勝図会』によると、ここは「智恵光院」のあったところで、もと坊津の一乗院の末寺で真言宗のお寺ということです。本尊は地蔵菩薩(聖徳太子作とされる)で、16世紀末の文禄年中に近衛信輔が薩摩の坊津に流された時、春日・天満の2社を下伊敷村に創建し、その別当寺(神社を管理する寺)として建てられたとか。そのあと江戸中期に一乗院の堯周が現在地に移したとのことです。地元の皷川町内会の方の話では、大変ご利益のある地蔵菩薩で、そのご利益のためか、この道路はカーブも多く、道も狭いわりには、事故が少ないそうです。また、毎年、7月24日は、あいご会の子供たちが灯籠の絵を描き、六月灯を行っているということです。