公開日 2022年01月06日(Thu)
1.歴史にかおる矢上城 学びの窓に眉あげて 真理をさぐる若人に 向学自主の鐘は鳴る | 2.高原広く澄むところ 緑の風もさわやかに 心をみがき身をきたえ 友愛花と咲きにおう | 3.仰げばはるか青雲に 火をはく山よ 桜島 希望も強くたくましく はばたく坂元中学校 |
当校HPによると、坂元中学校は、昭和54(1979)年に創設されました。学校創設と同年に校歌が制定されました。作詞は蓑手重則、作曲は武田恵喜秀です。両者については、それぞれ城西中、清水中で触れました。
当校所在地は特異な歴史的環境があり、当校HPに以下のような記述があります。
1坂元の地名
催馬楽(せばる)の旧村社日枝神社は近江の国の日枝神社の分霊を奉祀し、彼の地名に習い村を「坂元」と呼ぶと伝えられている。
2催馬楽城(矢上城ともいう)
文永4年~興国5年(77年間)南朝の忠臣矢上高純の居城で南北朝のころ、矢上左右衛門高純が終始一貫南朝に勤王し、猛烈に島津氏と戦って玉砕した戦場でその城跡が本校の前にある。
3催馬楽碑
奈良時代から朝廷の催馬楽(さいばら)という音楽を奏した隼人が住んだところと伝えられている。
鹿児島郡司矢上氏の歴史と坂元の由来、催馬楽について、本校HP「学校周辺の史跡」で触れましたが、少なくとも 100年ほど当地を支配した矢上氏の歴史や伝統が根付いていることは確かだと思います。そのため当校や坂元小、坂元台小の校歌に、矢上氏(城)について詠み込まれています。特に坂元小校歌は作詞が同じ蓑手氏で、当校の4年前の昭和50(1975)年制定で内容もよく似ています。
坂元小学校校歌(作詞:蓑手重則 作曲:郡山 脩)
1.矢上の城のあとどころ 朝日に映える学び舎に きょうも明るい眉あげて 豊かな知恵の実をひろう 坂元われらまことの子 | 2.山なみ遠くめぐらせて 緑の風のわくところ みんな仲よく肩組んで やさしい愛の輪をむすぶ 坂元われらめぐみの子 | 3.錦江湾の空たかく 火をはく島よ桜島 つばさ大きくはばたいて かがやくあすの夢をよぶ 坂元われらのぞみの子 |
さて歌詞について。1番に「歴史にかおる矢上城」とあり、地域の歴史を踏まえ、後半「自主の鐘は鳴る」と蓑手氏おなじみのフレーズで結んでおり、2番には「友愛花と咲きにおう」、3番には「希望も~はばたく」と共通のワードが使われています。2番の「高原」は学校周辺一帯の高台のことを指すのでしょうか。3番では火をはく山桜島を歌い込んでいます。