特等席で見る桜島

公開日 2021年07月15日(Thu)

7月14日(水)朝 雲海に浮かぶ桜島

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 私の勤務する鹿児島東高校で自慢できるものの一つは桜島である。正門に入り振り返ると雄勁な桜島が見える。また教室から見ると、錦江湾の向こうに桜島が見え、大パロラマの眺望である。初めて赴任し教室から見た感動は忘れられない。桜島は奈良時代の記録に初めて「麑島」と現れ、鹿児島と呼ばれていた。その後向島と言われるが、どこから見ても海の向こうにあり、同じ向きとの意味である。さらに大隅国司の桜島忠信の故事に因み、そこで初めて桜島という名称が生まれ、江戸前期に正式に桜島になったそうだ。では鹿児島の由来はどうか。諸説あるが、「鹿が多かったから説」より,個人的には(噴火で)「輝く島」説(かぐや姫や火神のかぐつち神と同源か)が良いと思う。本校校歌の2番に「秀麗聳ゆ桜島 紅き炎は空そむる」とあり、そのイメージにぴったりだからだ。また江戸期の記録には「千態万状の奇」とあり、朝夕その姿を変え、普段私達の目を楽しませている。

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