学校周辺の史跡 その4 ~実方神社

公開日 2021年08月19日(Thu)

実方神社写真

DSC07260DSC07264 

 本校から実方方面に歩き、実方橋を渡り、坂道を上ると、信号があります。そこから左ななめに進むと、実方神社があります。 

 神社の創建など由緒については、資料が何も残っていないのではっきりしたことは分かりません。天照大神、大山祇神(山の神)を祭っていて、古くから地域の産土神(鎮守の神)として崇敬されています。神殿には石造の御神体と菅原道真の木像が安置されています。明治12(1879)年に、天神山にあった天満宮の菅原道真の木像が 実方神社に一緒に祭られました。その木像の胎内に由来が次のように記されています。
 鹿児島の天神山(実方の少し北の所)に、宮之城島津家5代目久竹公の別邸がありました。久竹公は以前から学問好きで、天神山にお堂を作り、学問の神様菅原道真公の像を祭り、別邸の守り神にしようとしました。そこで江戸前期の貞享3(1686)年に、家臣の鳥居忠有が、菅原道真の像を作りお堂に納めました。実方神社の案内板には「祭神は平安時代の歌の神様である藤原実方ではないか」と書かれています。藤原実方は、源氏物語の作者紫式部とも関係があり、百人一首にも採用され、当時有名な歌人でした。

 本校の一番近くにある、学問の神様をまつってある神社です。3年生はこれから進路実現に向けて頑張りましょう。