校歌の研究 その33 ~東谷山中学校

公開日 2022年01月07日(Fri)

東谷山中

東谷山2

1.朝日の光さわやかに学びの窓に輝いて 真理を目指す若人に 明るい自主の鐘は鳴るわれらは東谷山中 2.青雲なびく魚見台銀杏の並木仰ぎつつ 心をみがき身をきたえ 友愛花と咲きかおるわれらは東谷山中 3.錦江湾の空高く 火を吐く山よ桜島 希望の翼はばたいて豊かな明日の夢をよぶ われらは東谷山中

 東谷山中学校は、昭和55(1980)年に谷山中から分離して、鹿児島市立東谷山中学校として創設されました。校歌制定年は不明です。作詞は蓑手重則、作曲は鎌田範政です。両者については城西中、西紫原中で触れました。
 作詞担当の蓑手氏はほぼ同時期に4校の校歌作詞をしています。すなわち明和中(51年設立)、坂元中(52年設立、54年制定)、東谷山中(55年設立)、桜丘中(55年設立)です。また作曲担当の鎌田氏も西紫原中(54年設立)、東谷山中(55年設立)、桜丘中(55年設立)です。東谷山中と桜丘中はペアでの制作です。初回で触れたように、鹿児島市は、51年度「鹿児島市小中学校整備計画」を定め、中学校創設ラッシュとなりました。そのため同時期に校歌を制作することとなり、同じタイミングでの校歌依頼となったようです。
 さて歌詞について。今まで紹介してきたように、蓑手氏の共通の特徴を踏まえています。1番に「自主の鐘は鳴る」、2番に「友愛花と咲きかおる」、3番に「希望の翼はばたいて」とあります。2番の「魚見台」について。当校HPによると、学校所在地が、錦江湾で沿岸漁業が盛んな頃に、魚群を見張る最適な場所であったことから「魚見ヶ原」の地名がついたとされ、「魚見ヶ原の丘」と呼ばれているようです。そこで校歌では「魚見台」と表現されたようです。

東谷山中地図