校歌の研究 その34 ~桜丘中学校

公開日 2022年01月07日(Fri)

桜丘中2

桜丘中1

1.朝日に映える 山脈の 緑の風の わくろころ 心理をさぐる 若人に 明るい自主の 鐘は鳴る 桜丘中 ああ われら 2.大空あおく 海あおく ながめも清い この丘に 心とからだ きたえつつ 友愛花と 咲きかおる 桜丘中 ああ われら 3.錦江湾の 空高く はるかに仰ぐ 桜島 希望のつばさ はばたいて 輝く明日の 夢を呼ぶ 桜丘中 ああ われら

 桜丘中学校は、昭和55(1980)年に鹿児島市立桜丘中学校として創設されました。校歌制定年は不明です。作詞は蓑手重則、作曲は鎌田範政です。両者については城西中、西紫原中で触れました。東谷山中同様、両者のペアで作詞作曲を担当しています。
 当校HPによると、本校区は、ほぼ桜ヶ丘団地だけの校区であり、一団地単独校となっているそうです。令和元(2019)年度には、創立40周年を迎えたことを一つの節目として、校歌にちなみ、「自主の鐘」を校訓に制定し、校訓を立行司第36代木村庄之助氏に書いていただいたとのことです。

自主の鐘 ← 校訓「自主の鐘」
 さて歌詞について。今まで何度か紹介した通り、蓑手氏は県内最多の8中の校歌を担当しており、その共通する特徴が見られます。すなわち1番「自主の鐘は鳴る」、2番「友愛花と咲きかおる」、3番「希望のつばさはばたいて」です。明和中の所で触れた通り、学校教育に関わる氏の教育理念が込められていると思います。1番では西側に位置する山々に、朝日が映えると歌い、2番では学校所在地の「桜丘」を歌い、3番では錦江湾の向こうに桜島を仰ぎ見るという構図を歌い込んでいます。

桜丘中地図