校歌の研究 その40 ~伊敷台中学校

公開日 2022年01月15日(Sat)

伊敷台1

伊敷台2

1.昇る朝日のさやけきに 高くそびえし学び舎は 集う若人自主のもと 理想をかかげ明日拓く ああ進み行く伊敷台中学 2.空青々となお深く 水また清き甲突に 学ぶ若人友愛の 胸熱くして肩をくむ ああたくましき伊敷台中学 3.はるかに望む桜島 緑の大地希望わく いさむ若人ふるさとを 興すは我ら意気盛ん ああ我が母校伊敷台中学

 伊敷台中学校は、平成4(1992)年に坂元中・伊敷中学校から分離して、鹿児島市立伊敷台中学校として創設されました。校歌制定年は不明です。作詞は職員一同、作曲は職員一同、久保禎(ただし)監修です。

久保禎 ←久保禎氏です。
 ウィキペディアによると、久保氏は日本の現代音楽作曲家で、鹿児島国際大学国際文化学部教授だそうです。昭和37(1962)年鹿屋市生まれ。東京学芸大学卒業、同大学院修了。ベルギー王立ブリュッセル音楽院修士課程。作曲を仲俣申喜男、吉崎清富、ヤン・ヴァン・ランデゲムに師事。在学中吉崎清富らと作曲家グループ「パッケージ21」、ヲノサトルらと音楽確信犯会議を結成し、作品発表を行う。第1回日仏現代音楽作曲コンクール特別賞、東京国際ギター作品作曲コンクール入賞等受賞。その他国内外の多数の音楽祭に招待され出演されてきました。東アジア作曲家協会日本支部委員。日本作曲家協議会、日本現代音楽協会各会員。九州・沖縄作曲家協会理事等歴任されています。

 さて歌詞について。2番に甲突川、3番に桜島を詠み、1番自主、2番友愛、3番希望と定番のテーマを歌い込めます。
 1番にある「さやけき(明けき・清けき)に」は光が冴えて明るい、澄んで、清らか、すがすがしい等を意味する古語です。ここでは朝日が冴えて明るく清々しい様子でしょうか。続いて「高くそびえし学び舎」とあり、高台にある校舎を歌っています。3番では「はるかに望む桜島」に「緑の大地」と続けて、桜島を希望の象徴として捉え、郷土振興を歌い上げており、とても気持ちの良い歌に仕上げています。

伊敷台地図